2024年10月24日(木)セイタカアワダチソウ染めワークショップ開催報告(岡山)

背高泡立草の染液で染色再度

10月の草木染めワークショップ2回目は、ひさびさに中牧の民家で開催しました。山や川に囲まれた自然豊かな場所です。

参加者はリピーター1名。身近にある雑草、背高泡立草の花を採取をして、シャツを素敵な黄色に染めました。

お天気もちょうどよくて、身近な染料の観察お散歩もして、お昼に惣菜弁当も楽しんで、盛りだくさんでした。

セイタカアワダチソウ採取

河川敷から道端からどこもかしこも、セイタカアワダチソウ(背高泡立草)の黄色い花が満開の季節になりました。

中牧も黄色の花でいっぱいでした。

山と背高泡立草

さっそく、開催場所の近くで花を採取しました。

背高泡立草の花の採取

アリなど小さい虫が付いているので、振り払って、屋外の水道で軽く洗いました。

背高泡立草の水洗い

こういう作業をするのにも、秋晴れでとてもよい日でした。

ワークショップの雰囲気

花を煮出して染液を作ります。今回は贅沢に1人分で1鍋。いつもより多めの染液を作りました。

鍋に背高泡立草

煮出しているところ。泡立っています。野菜を茹でているような、おいしそうな匂いです。

背高泡立草の煮出し

煮ている間に布の下準備。コットンの半袖シャツ。木綿や麻など植物繊維は染まりにくいので、染める前に濃染処理をします。今回は大きいタライを使いました。

布の濃染処理

ワンポイント模様を入れることになりました。梅の花模様という要望だったので、5枚の花びらを目指して、見本の紙をみながら布を折っているところ。

紙の見本と布

なんとか折って、洗濯ばさみで留めました。梅の花になるかな?

模様入れ作業完了

準備ができたら、作った染色液で染め始めます。熱々なので箸で動かしています。

背高泡立草の染液で染色

媒染液作り。みょうばんを溶かして媒染液にします。

媒染液作り

作った媒染液で媒染作業。アルミ媒染をすると明るい色に発色します。

媒染作業

もう一度染液に戻して染めているところ。ぐっと色が入っていきます。濃くなるように工夫もしました。

背高泡立草の染液で染色再度

最後の水洗いで洗濯バサミをはずして模様を確認。うまく5枚の花びらになりました。

水洗いと模様

余裕があったので、並行して私もサンプル用巾着を染めました。

サンプル用巾着の染色

できあがり!ワンポイントもうまく入って、素敵なシャツに生まれ変わりました。濡れた状態なので、乾くともう少し色が落ち着きます。

背高泡立草で染めたシャツと巾着

染め物作業の合間に、近所にある眞栄田商店さんのお弁当も楽しみました。完全予約制の店内飲食がメインのお店なのですが、お弁当受付が再開していてよかったです。

お弁当

染料植物の観察お散歩

ちょうどよい散歩道があるので、染料になる植物の観察もしました。秋晴れでお散歩日和でした。

草木染めを始めると、なんとも思ってなかった植物達がお宝に見えてきます。

どんぐり帽子
道端の草
臭木

身近な植物での草木染めを楽しんでもらえたらと思います。

次回のワークショップ

11~12月もワークショップをする予定ですが、現在準備中です。ウールや毛糸を染める会を1回はやりたいと思っています。近日中に募集を開始できればと思います。

大人がひとりでも気軽に参加できる、草木染めを体験できる場所が作れたらと思っています。

乾燥後の色あい

乾燥後のお写真を送っていただきました。

背高泡立草染めシャツ

ご協力ありがとうございます。

※ワークショップ全体についてはこちら→ 草木染めワークショップについて

※草木染めについて知りたい人はこちら→ 草木染めの目次

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