2020年11月22日(日)ミロバラン染めワークショップ開催報告
ミロバラン染め体験の会を開催しました。場所は東京の新高円寺です。アルミ媒染はやさしい黄色、鉄媒染は味のあるグレーに染まりました。
参加者は、リピーター1名と初参加2名。人数が少なかったこともあって、いつもより草木染めの基本的なことをじっくり説明できました。
ミロバランはインド更紗の下地染めにも使われる、木綿を染めたい時に役立つ染料。個人的にパンチが無いやさしい色あいが好きです。その良さが少しでも伝わったらいいなと思います。
※ワークショップ最新情報はこちら→ つぎいろ草木染めワークショップ
目次
ミロバランという染料
ミロバランは東南アジアにある木。実を乾燥したチップやパウダーが染料店に売っています。タンニンを含むので、木綿の下地染めに使われます。チップを使いました。
他の染物の下地にできるくらいなので染まる色は薄めですが、淡い黄色がいい感じです。染めた色に飽きたら他の染料で染め直す(濃染処理をしなくてもコットンが染まる)という使い方もできます。
※ミロバラン下地の話はこちら→ ミロバラン下地でコチニール染め
※染料などを買う場所はこちら→ 草木染めに使う材料を買う場所(東京)
ミロバランで染まる色
アルミ媒染は淡い黄色。プリントスターのTシャツは明るい黄色に、シルクが入ったストールは味のある雰囲気の色になりました。乾くともっと薄い色になります。
当初予定してなかったのですが、事前に要望があったので鉄媒染もすることにしました。
鉄媒染はグレーに染まります。ビー玉で模様を入れたり、半分ずつ媒染を変えて染めるのを楽しみました。
参加された方は、参考のため、乾燥後の写真をお送りください。このページに追記します。
タンニンがあるから時間経過とともに味がある色になるのかどうか。その辺りも気になります。
染色作業風景
ステンレス鍋で煮出します。
少人数だったので、いつもより余裕のある染液の量でした。
みょうばんで媒染しているTシャツ。染まる色が薄かったおかげで、媒染液に入れた時の発色も実感。
※アルミ媒染の話はこちら→ みょうばんアルミ媒染液の作り方
だんだん色が入っていきます。プリントスターのTシャツ、なかなか染まりやすかったです。
はじめは色が入りにくかった生地も、時間とともに入ったのが不思議でした。
コットンシルクストール。写真ではわかりにくいですが、シルクが入ると少し味のある色になります。
鉄媒染。灰色に染まりますが、青みがかって奥行きのある雰囲気でした。
鉄媒染の後に、染液に戻したところ。液が緑がかった色になりました。
※鉄媒染の話はこちら→ 媒染とは(鉄媒染、銅媒染の媒染剤)
アルミ媒染と鉄媒染を一緒にすると、媒染によって染まる色が違うのが実感できて楽しいのです。でも、少し触れただけでも汚れてしまうのが怖いところ。
今回は時間があったので、アルミ媒染が終わってから鉄媒染の作業。干す場所を変えて、人の動線、通り道も分けて作業しました。
藍の茎のその後
7月の生葉染めワークショップで使い終わった茎を2本、民家の庭に差していたもの。種ができてました。
種がむき出しで落ちそうな穂だけ刈り取りました。私のベランダとは違い、鳥に食べられてしまいそうなので。
今後のワークショップ
11/29(日)に茜染めのワークショップをします。
東京の新型コロナ感染者数が増えてきたので、12月は開催しないことにしました。様子を見ながら、1月以降に再開できればと思います。
乾燥後のミロバラン染めの色
参加した方に乾燥後の写真を送っていただきました。
木綿のハンカチ2色染め。やさしい色とのことです。
Tシャツ。よく染まりました。
ご協力ありがとうございます。
※不明点やアドバイスがありましたら、お問い合わせフォームもしくはインスタグラムから、お気軽にお知らせください。
※つぎいろワークショップ全体についてはこちら→ 草木染めワークショップについて
※草木染めについて知りたい人はこちら→ 草木染めの目次