やりたいこと、できること、したくないこと
このブログは、本当は草木染めのブログではなくて、働き方を変える計画を記録するブログだったはず。そして、その計画を今、進めようとしています。
今の気持ちを書いておこうと思います。
目次
できることだけする、はずだった
今年2021年の抱負は、「できることだけする」だったはずなのですが、そう決めてから、バタバタといろんなことが進みました。
これです→ 今年の抱負
自分にとって一番大きかったことは猫のことですが、それは置いておいて、まず、勢いで4月下旬に岡山市に引っ越した後、諸事情により、5月に事業計画というものを生まれて初めて書きました。
同時並行して市民農園を借りて藍の地植えをはじめたら、6月になると想像以上に育ってきて、7月からは、それに自分のエネルギーの9割くらいを注いでいるような、振り回されている状態。嫌なわけではなく、せっかくだから活用したい、というのは自分の本心です。
事業計画を書く
ブログを始めた頃の働き方を変える計画を見ると、「事業計画を書いて相談に行く」ことをリストに入れてますが、いまのいままで、まったく書いたことがありませんでした。
これです→ やりたいことと今できること、すべきこと
今まで草木染めワークショップを東京都内で月1~3回のペースで続けてきました。「趣味の延長」「お小遣い稼ぎ程度」という位置づけで、「いつか草木染めワークショップ屋になる」という目標をかかげて。
10日くらいかけて、黙々とお家でパソコンに向かって計画書を書いていたら、だんだん計画の作成自体に気持ちが盛り上がってきて、壮大な計画が完成。提出先の気持ちを想像しながら、商工会議所の無料相談を利用して中小企業診断士さんの意見を取り入れ、自分のできる限りを入れてみました。
バイトの計画を立てる時に、週5日も入ったらこんなにお金が手に入る!と思ってシフトを入れたものの、実際働いたら大変だった、みたいなことになりませんように。
事業計画と収支計画というのは、細かく数字を積み上げていって、きちんと利益をあげる形に計画すること。
いままで、ワークショップのたびに材料費や交通費の計算はしていたのですが、かなりのドンブリ勘定。趣味と実益を兼ねていたので、混在していた経費も多くあります。
事業計画書を書くうちに、やり方をどこかしら変更しないと、きちんと利益が出せないことが明らかになりました。なんとなくわかっていたけれど、数字にすると明確です。
だんだんと、数値とにらめっこになり、正社員で働いていた時の経営担当役員の、嫌な感じを思い出しました。その会社での私の給料=人件費は原価で、原価は低い方がいい。という扱いだったことを。
それを、細かいなあと思ってたけれど、チリツモで、プラスを積み上げていくと黒字になり、マイナスを積み上げると赤字になる。ということが、実際書いてみるとよくわかりました。
お金を稼ぐこと
継続的に利益を出して自分の生活費をまかなう、ということは、なんて難しいんだろう。会社に勤めて、月給や時給で働くと、たくさん大変なことがあるけれど、行けば約束されたお金がきちんと入る。それは素晴らしいこと。
東京から岡山に引っ越すことをお知らせした時、何人もの方から応援メッセージをいただきました。いちばん感じたのは、人それぞれ、働くことに悩んでいる、お金を得るのは簡単なことではないなあ、ということです。
移住と言った時、一番の問題は仕事をどうするか?で、そこがクリアできないから、なかなか移住できないんだなと。当たり前のことなんですけど。
登録していた派遣会社のマイページで住所変更をした際、ついでに岡山でどんな仕事があるか見てみました。結果、仕事自体が無い、自分にできそうな仕事が無い、時給が安い。東京には仕事があるのだと、改めて思いました。堅実な資格や技能があるか、元々働いていた会社でテレワークさせてもらう、というのが現実路線かと感じました。求人は住所変更のついでに見ただけで、フルタイムになろうと思っているわけでは、全然ありません。
何がしたくて、何がしたくないのか
何がしたくて、何がしたくないか。お金のことを考えていくと、その重要ポイントにたどり着きます。やりたくないことをやりたくないから、働き方を変えようと思ったわけで、自分のやりたいこと、その根っこを変えてしまったら、意味がないです。
部屋代を稼ぐための参加費にはしたくない。というのが私の気持ちで、場所をどう確保するのかが課題。そのためには岡山で知り合いを作らないとなりません。でも、コロナ禍の中、人との接触が増えるのは怖いし、その中で、どうすればよいのか。5月に計画書を書いている時はそう思っていました。
藍を育てている市民農園の場所をかりて体験会をして、体験会をしたことで少しは人とのつながりも増えたので、そこからも場所探しにつなげたいです。いい所があれば教えてください。
7月のワークショップについては、インスタグラムからつながって、運よく借りる場所が見つかりました。そんなふうに見つけていけばいいのかもと思っているところですが、今後どうなることやら。
インスタグラムは有用だなと思うその一方で、集客につなげようとインスタグラムにワークショップの案内を連投していたら、気持ちが苦しくなってきました。
「藍の生葉染めを知ったらやってみたいと思うであろう、岡山市在住のその日に都合が空いている人」に向かって投稿を続けて載せた訳ですが、実際にフォロワーとして投稿を見るのは、岡山市に住んでいない草木染め仲間が大半なので、不必要な場所に広告を載せてしまった企業みたいな気分になってきました。
改めて文章にしてみると、空回りしている感がありありです。
そもそも、なぜ働き方を変えたかったかというと、嫌なことをしたくないと思ったから。
実際に何度か投稿してみて、インスタグラムのロジックについて考えさせられ、おもしろいと感じたし、親切な方からアドバイスのメッセージもいただけて、得るものもありました。でも、自分の一部をすり減らしてしまったような、嫌なことをしちゃった感があります。
もうそれはやめよう、と思いました。
ひとまず次は、「ここなら置けるかも」とアドバイスをいただいた場所に、置きチラシをしに行く予定です。
インスタグラムってすごくおもしろいです。アルゴリズムの進化が進みすぎて、自分で選択したものが、本当に自分で選んでいるのか、コンピューターに選んでもらったものを選んだだけなのか、わからない時代。
お家時間が増えているので、どうしてもネット社会ですが、リアルの重要性を再認識。インプットされたものからアウトプットしていくと考えると、よいものを、美しいもの、心が動かせるものを、自分の目にインプットさせないといけないなあ。
岡山に引っ越してからそろそろ3ヶ月。市民農園に行くたびに、その道すがら、山だなあ、西表島みたい、みたいな気持ちになっていて、それはいいこと。
自分が気分がいいなと思うことをしていかないと、最終的に苦しくなってしまう。あせってはいけない、と感じました。
藍の生葉の活用とメルカリ販売
メルカリで藍の生葉を販売しています。これはビジネスではなく、趣味の延長、という位置づけです。利益のためではないから、すごい気持ちがラクです。
必要なものを、必要な人へ。押し売りじゃないこと。都会には藍の生葉を欲しくても手に入らない人がいて、その人に届いたらいいと思います。
ナマモノなので、リスクを考えるとビジネスとしては無理があると思うし、だからこそ、個人にしかできないこと、メルカリにぴったりな感じがします。
昔は遠距離は中一日かかると思っていたのに、今は翌日に届きます。宅配業者ってすごい。どう送るとどう届くかもなんとなく分かってきたので、藍の生葉の保管や保存についても、ブログにまとめたいと考えているところです。
オリンピックによる配送遅延の影響は気になっていますが、今のところは大丈夫そう。
その他に、いま秘密裏にしていることとしては、人様の商品を生まれて初めて染めています。藍の生葉を活用するためです。自分のものを染めるのと、人のものを染めるのと、こんなに気持ちが違うんだなあと思いました。
事業計画を立てたのに、藍の成長に振り回されていて、あまり進んでいないので、これからがんばらないといけません。がんばらないと。
※不明点やアドバイスがありましたら、お問い合わせフォームもしくはインスタグラムから、お気軽にお知らせください。