2020年1月19日(日)ソヨゴ染めワークショップ開催報告

ソヨゴ染め体験ワークショップ集合写真

草木染め体験ワークショップ、ソヨゴの生葉で染める会を開催しました。

集合写真が11日のビワ染めそっくりですが、違いは濃染無しでここまで染まっていること。木綿にしてはなかなかの染まり具合でした。

場所は引き続き東京・新高円寺の民家。参加者はリピーター5名と、初参加者1名でした。初参加の方は、チベットの十字絞りのことを調べていて、このブログにたどり着いたそう。私自身、十字絞りを知らないので不思議。たまにそういうことありますよね。

染め方のコツがいろいろあったので、たくさん協力してもらって、都会ではなかなか機会の少ないソヨゴ染めを満喫してもらいました。

※募集要項はこちら→ 2020年1月11日,13日,19日草木染め体験ワークショップ参加者募集【締切済】
※ワークショップ全体についてはこちら→ 草木染めワークショップについて

染めた日:2020年1月19日

ソヨゴの生葉で染める

いただきものの生のソヨゴ(冬青)。ソヨゴ染めをする案内をした時、ソヨゴってなに?と思った人が多かったかもしれません。

冬青の枝

小さな赤い実をつける植物です。都内でも見たことはありますが、ナンテンとか千両など、同じように小さな赤い実をつける植物よりも少ない気がします。染めに使うのは葉っぱだけですが、鮮度を保つため、枝ごと保管。枝を水に差しておけば、結構もつらしいです。

秋口に、ブログを読んだ方(山のほうに住む方)が、ワークショップで染めるために生のソヨゴを送りましょうか?と言ってくれました。

ちょうど1月に藍熊染料のセミナーがあったので、それで習ってから染めたい!と思って、ベストなタイミングで沢山送っていただきました。ご協力ありがとうございます。

ワークショップで残った分は、私も含めてみんなで分けました。お家でもソヨゴ染めにチャレンジしてもらいます。

木綿を濃染なしで染める

木綿や麻を濃染せずに染める場合、ソヨゴ染液のでき具合によっては色がつきません。そして、染液のでき具合は、努力はするものの、運任せな部分があります。

希望者には濃染剤を使う予定でしたが、全員、濃染せずに染めることになりました。

濃染すると色がくすむので、テストで染めた布の色を見てもらい、各自判断してもらいました。「草木染めワークショップに参加したのに染まらなかった」となると残念ですが、好みでない色に染まるよりは、染まらない方がいいかと私も思います。

という訳で、布の前処理は、お湯(お風呂ぐらいの温度)に浸しただけでした。

湯通し地入れ

ソヨゴ染めの作業

1回目のソヨゴの葉を煮出し終わったところ。今回は1番液、2番液、追加分の3つを煮出しました。

ソヨゴの葉の抽出

染め始めたところ。こうやって改めて写真をみると、染液が濃いです。

ソヨゴ染めの染色

今回、色むらが少し出たので、染液を水で薄めたほうがよかったかもしれません。でも、濃染もしていないので、染色液を薄めるのには勇気がいります。

糸によって入る色が微妙に違うのを見ているところ。

刺し子糸の色の違い

媒染には酢酸アルミを使いました。みょうばんよりも生地にやさしいです。

酢酸アルミ

アルミ媒染をしているところ。似たようなピンクを染めようとする際、媒染液に入れると染まった色が消えたように見えることが多いです。今回はベビーピンク系に見えました。

酢酸アルミでアルミ媒染

この民家に酢酸アルミがあったので、酢酸アルミを使っているのですが、この、色が消えない点については、ミョウバンよりも酢酸アルミのほうがいい感じがしています。椿灰などのアルカリ媒染だったらもっといいのかな?

媒染後、2番液に入れたら、茶色くなったかもしれない?!と思って、残してあった一番液に戻したところ。

ソヨゴ染液で再染

ソヨゴ染め染液の色

染液の色で状態を判断するのですが、それがなかなかむずかしいです。この色でいいのかと悩むところ。どの液がよかったかは、いまいちよくわかりませんでした。

ソヨゴ染色液

アボカド染めにも染液の方向性は似てると感じました。参考までに、アボカド染液の色はこちら→ アボカド染め。染液の色

たぶんソヨゴ染めにもいろいろ方法があって、何日も寝かせるとか、何番目の液だけを使うとか、何かを入れるとか、いろいろあるのだと思います。今回は、酵素利用の染色を習ってきたので、それをフル活用してみました。

※藍熊染料で受けてきたセミナーの話はこちら→ 椿の枝、椿の葉の草木染めを習う(藍熊染料)

ソヨゴ染めの色あい

シルクだったらもっと濃く染まるのだと思いますが、全部持ち込みの木綿で、濃染無し。オレンジピンク色に染まりました。濡れた状態なので、乾くともっと色は薄まります。

糸をタオルドライしているところ。糸によって微妙に差があります。

糸のタオルドライ

干しているところ。サラシにしてはよく染まったと思います。

ソヨゴ染め布と糸

冬青染めの糸と布

自然光で撮影。ビワ染めにも似た、オレンジピンク色でした。

ソヨゴ染め体験ワークショップ

乾いたら色が落ち着くと思うので、参加した方は参考のため、乾燥後のお写真をお送りいただけると助かります。お時間がある時で大丈夫です。このページに追加で掲載します。

お茶タイムや染め情報交換

染め終わったら片づけをした後、お茶をしながらお菓子を食べたりして、おしゃべりをして終了。時間もちょうどよくできました。

木綿の染め方の本を見せてもらったり、Googleアプリで植物の判別ができるかも?とソヨゴの写真を撮って検索してみたり、いろいろ情報交換をして、楽しかったです。

初参加の方が、自宅ではウール原毛を染めているそうで、2月のワークショップにウールを計画中なので、ここぞとばかりに質問してしまいました。

ワークショップ開始直後、エアコンをつけつつ台所のIHコンロを2口使っていたら、ブレーカーが落ちました。時間配分があったのでドキッとしましたが、ブレーカーが落ちたのは2回目の出来事なので、冷静に対応できました。ワークショップを開催することに慣れてきたのかも。

今後のワークショップ

2月のワークショップはウールマフラーを染めたいと思って画策中です。場所は、同じ場所です。染料は検討中。黄色以外、灰色以外の色にします。

持ち込みする場合の持ち込み条件も限定して、参加費も値上げして、通常とは違う形にする予定です。

ウールは染め慣れてないので、練習して臨みます。詳細が決まり次第、募集案内しますのでお待ちください。

乾燥後のソヨゴ染めの色あい

追記:乾燥後の写真を参加者に送っていただきました。ご協力ありがとうございます。クリアなピンクではなく、サーモン色や茶色っぽいピンクです。

刺し子糸とサラシ。晒しは若干のムラあり(晒処理の問題かもしれない)糸は茶色に近いピンクとのことです。

ソヨゴ染めの晒しと糸

ワークショップで染めたサラシと糸。実際はもっとサーモン色。晒の上に糸1本だけ乗せてみると、晒と糸は同じサーモン色に見えるとのことです。

ソヨゴ染めの晒しと糸とシャツ

シャツは、持ち帰ったソヨゴを自宅で染めたもの。赤みが出ずコーヒー色になったそう。

ソヨゴ染めの晒しと糸とシャツ

晒しと刺し子糸。いい色とのことです。

ソヨゴ染め晒しと刺し子糸

自宅で試したら、ばっちりなピンクの染液が取れたとの報告もありました。いかに茶味を出さずに赤色を引き出すか?ですかね。ソヨゴ染め、むずかしくて、おもしろいです。


不明点やアドバイスがありましたら、お問い合わせフォームもしくはインスタグラムから、お気軽にお知らせください。

ワークショップに使える場所を探しています。染物に必要なのは、火力と水場です。ご存じな方はぜひ教えてください。

※ワークショップ全体についてはこちら→ 草木染め体験ワークショップについて
※草木染めについて知りたい人はこちら→ 草木染めの目次