岡山移住、1ヶ月でわかったこと
東京都内から岡山市に引っ越して、はや1ヶ月。気がついたことと、東京と違うと思う点について書きます。特に、引っ越す前はわかってなかったこと。
住んでいるのは山ではなくて、岡山駅からバスで20~30分程度の郊外の住宅地です。
目次
車社会
若者が多い
なんだか、やけに若者を見かけると思っていました。駅の辺りも学生が多い感じ。自転車をこいでて通り過ぎる人も、若者比率が高い感じ。
大学が多いからだと当初思っていましたが、ふと、気がつきました。
大人は車に乗って移動するのが当然で、電車には乗らないから、駅には少ないということ。車に乗っていない自分と近い行動をする人は、まだ車に乗らない年齢の人で、だから若者。ということに気がつきました。
待ち合わせ場所
あと、駅前だと駐車場が確保しにくいから、わざわざ駐車しやすい駅から離れた場所で待ち合わせをするという話を聞いて、自分の中にはない発想だったので驚きました。駐車場がないから公共交通機関で行こう、とはならないということですよね。
「車でないと行けない場所がある」のが車社会じゃなくて、「車でないと自宅から来られない人がいる」のが車社会なんだ、と思った次第です。
ワークショップの開催場所を考えた時も、東京では「駅から遠い場所は無理」だったのが、岡山だと「駐車場がない場所は無理」になりそうです。(緊急事態宣言が続いていて、ワークショップの準備は進んでいませんが)
運転しやすい
まだ2回しか車を運転してないのですが、路地以外は、都内に比べると走りやすいです。
車の量も少ないし、それ以上に、路上駐車がほとんどなくて、バスが少なくて、タクシーがほぼ走ってないので、運転しやすいです。
あと、老若男女問わず運転しているから、ちょっと気が楽です。
渋滞問題があるので、どこかに渋滞があるんだと思うのですが、まだ目にしていません。
(その後、通勤ラッシュの渋滞に遭遇しました。満員電車よりはいいけれど、路地なのにどこまでも続く車の列があって、びっくりしました)
流しのタクシーを全然見ません。ウーバーイーツの配達員は1回だけ繁華街付近で見ました。東京ではどこでも遭遇していたので、それに比べるとすごく少ないです。
大元駅の西側、北長瀬駅の南側あたり、再開発エリアの道は路地でも広くて運転しやすそうだと思いました。
プロパンガス代が高い
プロパンガスの明細が来て、月額の金額だと思ったら、入居日から半月分、日割りの請求書でした。プロパンガス代が高いことは知ってたつもりですが、そうか、こんなに高いんですね。
湯船には毎日入りたい派なので、お風呂の給湯にガス代がかかっていそうです。
太陽光発電してる家が多いことに、かなり納得しました。日差しが強く、晴れた日が多くて、ガス代が高い。やらない理由がない気がします。
岡山市の中心地近辺は都市ガスです。近所の家にも都市ガスの家があるので、もしかしてガス管は来ているんじゃないかと思うのですが、今の賃貸住宅はプロパンガス。プロパンガス代には慣れそうもありません。
スーパーと買い物
東京は物価が安い
岡山にも激安と言われるスーパーはあるものの、大きいスーパーなので、それなりです。
東京の近所にあったスーパーと八百屋、ドラッグストアの安さを考えると、安いお店が見当たりません。あの安さは都会にしかないのかもしれない。
が、まだまだ行動範囲が狭いので、これから見つけられるといいなと思います。
農産物の直売所
うちの近所には、直売所がなくて残念です。チェーンのスーパーが多くて、地元の野菜や果物はあまり売ってません。
岡山市内に直売所は点在しています。外出したついでに、「農マルさん直市場岡山店」と、JA岡山の「はなやか中央店」に行ってみました。
いちごはスーパーでは熊本産や佐賀産が多いですが、直売所には岡山産がたくさん売ってました。「栃木がないからイチゴが少ない」と思っていたので、嬉しかったです。
ジューシーフルーツ(河内晩柑、宇和ゴールド)も直売所で買いました。グレープフルーツみたいな味で酸味が少なく食べやすく、甘すぎないところが好きです。
桃やブドウの時期が楽しみです。今後引っ越す時は、直売所の近くに住みたいです。
あと、農家の無人直売所にも立ち寄りました。
マルシェとかもあるのかな?アースデイも感染症対策で中止だったし、イベント系の実際の状況は全然わかりません。
「白いせっけん」が見当たらない
ミヨシの「無添加 白いせっけん」。東京の近所のドラッグストアには売ってたんですが、今住む場所では全然見当たりません。
同じミヨシでも、石けんシャンプーやボディーソープは売っていたので、「白いせっけん」が思っていたよりマイナーなのかも。ミヨシが東京の会社だということを初めて知りました。
しゃぼん玉せっけんは売っているので、それに切り替えるか、通販にするか悩みます。
岡山の気候
紫外線が強い
まだ5月なのに、手の甲が日焼けして真っ黒です。首元は、ドカタ焼けのよう。涼しい感じがする日でも、日差しは強いです。西日本の日差し、強いです。日焼け止めが必要だなあ。
気温は東京とそんなに変わらないはず。むしろ涼しいと思うし、朝には気温がきちんと下がっている感じ。でも、日差しが強くて、そこからくる熱気に体が慣れてなくて、はやくも夏バテしそう。
引っ越して1週間ぐらいで、プラスチック製の洗濯物干しが臭くなりました。洗濯バサミがたくさんついているやつです。ワキガみたいな汗臭いニオイ。なんでだろう?と思って調べたら、紫外線でプラスチックが劣化して出るニオイだとか。長年使ってて、こんなこと初めてです。ステンレス製に買い替える予定です。
雨が少ない
天気予報で雨マークだったはずなのに、ほとんど降らないうちに曇りマークに変わってしまう、という事が何度かあったので、「降る降る詐欺」と勝手に名付けました。
家から市民農園まで距離があるので、雨が降れば水撒きに行かなくても安心なのですが。
岡山は雨が少ないです。晴れの国おかやま。梅雨に入ったはずなのに、あまり雨が降ってなくて、中休みが長すぎます。
黄砂
東京にも黄砂はあるけれど、西日本のほうが影響が大きい気がします。
岡山城が見えない
岡山市に引っ越してきたのに岡山城を見てないな、と思いました。
岡山移住を考えるまでは、まったく岡山城の存在を意識してませんでした。でも、地図を見ると、日本三大庭園の1つである後楽園のそばに岡山城があります。
岡山駅からも近くて、道路の標識でも岡山城あっち、みたいな標識がよくあります。でも、そちらを向いてもお城は見えません。
バスに乗っていて「あっちかな?」と見ても、自転車でウロウロしていて「あっちかな?」と路地ごとに覗いて見ても、岡山城が見えません。
岡山城が見えるスポットがあるとは聞いたので、そういう場所にピンポイントで行けば見えるのかも。そこまで見たいかというと、別にお城ファンではないので、急いではないです。場所を調べて見に行くより、「あ、見えた!」という瞬間を楽しみにしておこうと思います。
自然
鳥と虫と雑草
住んでいるのは住宅街なのですが、四六時中、鳥の声がします。紫色のフンも落ちていました。ツバメも多いし、大きなサギもいて、鳥が多いです。
集合住宅住まいなので実感はないですが、ホームセンターの商品並びを見ると、防虫剤と除草剤が一番目立つので、虫対策と雑草対策が重要なんだと感じました。
意外に桜があった
思ったより桜の木が多いです。そして、フルーツ王国だから、サクランボの木があるお家も複数見かけました。
街路樹の桜に、実がなってました。東京では桜の木に実がなっているのをほとんど見たことがなかったです。
ビワの木に袋
東京にもビワの木は庭木に多いですが、こちらで見かけたビワの木は、きちんと実に袋がかぶさっている所が違います。収穫できる果樹として植えられているんだと思いました。(もしくは鳥が多いから食べられちゃうのか)
街並み
海側の工場
南下して、海の側まで行ってみました。遠くからよく見えていた工場の大きな煙突は、クラレの工場地帯ということがわかりました。
海側には工場、というのはどこも同じなのだと思います。工場で働くような専門知識があったら、仕事がありそうだと思いました。(岡山には私が雇ってもらえそうな仕事はほぼないです)
川沿いにも工場はあります。河川敷には植物も多いし、見晴らしがいいから川沿いに住みたいなあ(水害は少し怖いけど)と思いながら自転車で走っていたら、突然、ケミカルなニオイがしてきました。中心地からさほど離れてない地域だったので、少し驚きました。
川が多い
岡山市には川が多いです。川が交通のボトルネックになっています。車も自転車も人間も、橋を渡らないと向こう側に行けない。
先日、通勤時間帯に自転車に乗って駅に向かったら、橋の辺りは混み合っていました。時々、車は通りやすくても自転車や人が通りにくい橋もあります。
どこに住むかを考える時、水害だけでなく交通を考えても川の位置は重要そうです。
夜の街灯
住宅街には街灯が無いと思い込んでたら、近所の大きめの路地には街灯がありました。夜には外出しないので詳しくはわかりません。
小さい路地には街灯はないです。
お墓の見晴らしがよい
墓地に塀がありません。日当たりがよい感じ、眺めが良さそうな山の上に墓地があります。水害がない、見晴らしがいい場所に住みたいと思って山を見上げると、お墓があります。
街中でも、突然お墓が現れたと感じたことがあって、それは塀で囲まれてなかったからだと思います。
普通の一軒家も、家を取り囲む塀が少なく、家屋が外からよく見える家が多いと思います。
骨壷に骨を全部入れない件
飼い猫が亡くなったので、市営の火葬場で火葬することになりました。
他の犬猫と一緒になるのはかわいそうと思ったので、遺骨は受け取ることにしたのですが、なんだか人と話が噛み合わず。
「人間でも遺骨は全部は回収しないものだ」と言うんです。いや、おばあちゃんの火葬をした時、火葬場の人が全部チリトリで入れてた記憶があるし、全部回収するものでは?残りはどこに行っちゃうの?それでいいの?と思って、話が噛み合わず。
おかしいと思って調べたところ、西日本では遺骨は一部だけしか骨壷に入れないのが普通で、骨壷も小さい。関東では全部回収するので骨壷も大きい。という地域文化の違いがあることが判明。
初めて知りました。
そして、残った遺灰の中の希少金属が自治体の収入になる場所もあるそうです。
ペットの骨壷について、「大型犬などの場合は入りきらない恐れがあります。必要な方は別途ご用意ください。」と説明があったので、小型の猫なら十分入ると思っていたのですが、戻ってきた箱は想像よりもだいぶ小さく、ぎりぎりまで骨が入っていたので、全部入っているのか不安になりました。後から考えてもどうしようもないので、ほぼ入っているだろう、と思うことにしました。
自分の感覚的としては、一部拾骨について、残りはいいの?という感じがします。