藍染めにコチニール重ね染めダブルガーゼストール
赤みや青みの入ったあいまいな色の紫色が好きで、藍染めに赤系の植物染料を重ねて紫に染めてみたいとずっと思っていました。
夏に手作り服を藍染めしたので、それを紫色にしたいと思っていて、その前段階としてどんな色になるかテストしたくてストールを染めてみることにしました。
コチニールで染めた日:2024年11月
目次
藍染めした服とストール
今年の夏も自家製すくも建ての藍染めにチャレンジして、手作り服を藍染めしました。ダブルガーゼコットンのチュニックです。
汚さないように着つつ、半袖シーズンが終わったら重ね染めしたいと思っていました。
服を作って余った生地が細長かったので、ストールにしてみました。重ねてどんな色になるのか見たかったので、藍染の濃淡と白地を残して染めてありました。
今回はこのストールを染めました。
※藍染めの話はこちら→ 藍染とは何か、の続きの続き。藍建て2年目
コチニール重ね染め
コチニールは南米のサボテンにつくカイガラムシの一種。植物ではなく動物染料ですが、広い意味で天然染料になるため、草木染めとしてもよく使われています。見た目は石みたいな感じです。
ペルーなどの中南米が主な産地で、インカ帝国時代から衣服や装飾品を染めています。食品添加物として、明太子やかまぼこ、お菓子に使われたり、口紅などにも使われています。色素名はカルミン酸。
これをそのまま煮出して染液にしました。染液は赤紫色です。少しの量で濃く染まります。布の重さの5%使いました。
ワークショップ用のテストも兼ねて、まず、生成のハンカチをアルミ媒染で染めました。事前に濃染処理もしています。
もっとクリアなピンクなイメージでしたが、思っていたよりも赤紫寄りの色になりました。
そのハンカチを染めた残液に色が残っていたので、温め直してストール投入。ストールも事前に濃染処理をしています。
吸い取るように色が入って、残液は透明になりました。
さらにアルミ媒染してから、ストール用に煮出した染液を追加して染めました。
その染液も最後は透明になりました。
染めたあとの濡れた状態だとこんな感じ。濃淡で藍色と紫と赤紫ピンクになっています。
染めている時は濃い藍染め部分は入りが少ない気がしましたが、よく見ると青紫っぽく変わっていました。
乾かしたらこんな感じ。ちょっとサイケデリックな配色ですが、どの色も単色なら好きな色です。
使うならこんな感じに、おとなしめに使いたいかも。
重ね染めで思ったこと
- 今回染めた紫とピンクの間くらいの赤紫が理想なので、思ったより淡く藍染めする必要がありそう
- 淡い藍染めをすくも建てでムラなくするのはむずかしい気がする
- 今回は木綿の下地に濃染剤を使ったけれど、せっかく自然な藍染めなので、五倍子とかでタンニン下地もしてみたい
- 寒くなったのでそろそろ藍染めは終了。草木染めのホカホカアツアツがありがたい
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