2024年9月25日(水)初心者向け草木染め体験ワークショップ開催報告(岡山)

アルミ媒染作業

9月は「初めてのかたでもわかりやすい」をテーマに草木染めワークショップをしています。その1回目を開催しました。場所は岡山駅からほど近い貸し施設です。

染料はザクロの実の皮。カーキも選べる形でしたが、みなさん黄色を選択。こっくりした黄色に染まりました。

今回の参加者は、リピーター1名と初参加2名。お庭にザクロの木がある人もいて、そろそろ収穫シーズンなので、ぜひ食べ終わった後の皮を集めて染めていただけたらと思います。

※ワークショップ最新情報はこちら→ つぎいろ草木染めワークショップ

初心者向けの会

通常のワークショップでは、その時の染料に合った染め方についての説明が多くなるので、草木染めの基本的なことをじっくりやる会もあるといいなと思って、時々初心者向けの会をしています。

春にやるつもりが諸事情により中止にしたので、やっと開催することができました。

草木染めをする時に最低限知っておくべきこと、むずかしくなりすぎないように、自宅でも気軽に染められるように、ということを意識して説明をしました。

お家で草木染めをして疑問だった点にお答えしたりもしました。少し情報量が多くなってしまった点は反省。

※草木染めを始める時の基本はこちら参照→ 草木染めの目次

ワークショップの雰囲気

今回使った染料はざくろ。実の皮が草木染めの染料になります。細かく砕いたチップを使いました。

ザクロ染めの色見本。ひとつの染液から違う色も染められるのが草木染めの魅力の1つなので、カーキ系も用意していましたが、今回はみなさん黄色でカーキの人はいませんでした。

ザクロ染めの色

ステンレスの寸胴鍋を使って1回煮出しました。

ざくろ染料作り

煮ている間に、布の前処理をしました。これはこちらで用意した晒し(木綿)です。草木染めでは天然繊維が染まりますが、布の種類によっても違いがあります。

生地の下処理

煮出し終わったところ。煮残ったチップからもまだまだ色が出るので、参加者に持ち帰ってもらいました。乾燥して保存可能です。

ザクロ染めの染液

染液を分けているところ。煮出した液の色は茶色でした。

柘榴染めの染液

染め始めたところ。これは持ち込みのシルクストールです。

ざくろ染め染色作業

これは持ち込みのコットンストール。

色を止めるのに媒染(ばいせん)が必要になります。焼きみょうばんを使って、アルミ媒染の準備をしているところ。

作った媒染液で、媒染作業しているところ。アルミ媒染すると明るい色に発色します。徐々に黄色くなりました。

アルミ媒染作業

再度染液で染めているところ。こっくりした色あいになってきました。

ざくろ染め染色作業

できあがり。コットンストール、晒し布、シルクストールが、それぞれ微妙に違う黄色に染まりました。

同じ色にならないのも、草木染めの魅力です。

リピーターの方に、以前参加した時に染めたストールを見せてもらいました。クサギ染めと桜染めです。

臭木染めストールと桜染めストール

どちらもよい色ですが、クサギ染めの素敵な感じを再認識。その時の開催報告はこちら(クサギがどんな木なのかもわかります)→ 2023年10月29日(日)クサギ染めワークショップ開催報告(岡山)

岡山は染料が手に入りやすい場所なので、ぜひお家でも草木染めを気軽に楽しんでいただけたらと思います。

次回のワークショップ

9/29(日)にも初心者向けの会をします。

10月も何度かワークショップをする予定で何を染めるか考え中です。近日中に参加者募集を開始できたらと思います。ご要望があればお問い合わせフォームもしくはインスタグラムから、お気軽にお知らせください。

乾燥後の色あい

乾燥後のお写真を送っていただきました。

コットンストール。とてもきれいな色とのことです。

柘榴染めコットンストール

晒し。実物はもう少し黄色が強いですが、少し白っぽいとのことです。

柘榴染め晒し

ご協力ありがとうございます。

※ワークショップ全体についてはこちら→ 草木染めワークショップについて

※草木染めについて知りたい人はこちら→ 草木染めの目次

※不明点やアドバイスがありましたら、お問い合わせフォームもしくはインスタグラムから、お気軽にお知らせください。