2025年5月25日(日)葉っぱで緑染めワークショップ開催報告(岡山)

5月の草木染めワークショップは、2年ぶりに葉っぱで緑染めをしました。今回はセンダンの葉っぱを煮出して、素敵な緑色、うぐいす色に染まりました。場所は、岡山駅からほど近い貸し施設です。
今回の参加者は、リピーター5名、初参加1名。ひさびさの満席でした。みんなで協力しながら、作業にバタバタしつつも、うまく染められたかと思います。
※ワークショップ最新情報はこちら→ つぎいろ草木染め体験ワークショップ
目次
染料のセンダン
5月のテーマは緑染め。普通に草木染めしても、みどりみどりした緑色にはなかなか染まらないので、緑染めのやり方で緑の葉っぱから緑色を染めます。
2年前にクズからよい色がとれたので、今回もクズにしようかと思っていたのですが、緑染めに使える植物の資料を読み返していて、「センダン」の名前を発見。
センダンは元々知らない木だったのですが、今の自分にとっては、古家の側に大木があり、実が落ちると勝手に芽が出て、放置するとすぐ木に育ってしまう、やっかいな植物。
見上げる大木。

勝手に育つ芽。

テストしたらきれいな若葉色に染まったので、今回はセンダンで染めることにしました。

ワークショップの雰囲気
前日が本降りの雨だったので、前々日に採取したセンダンを使いました。
枝についた葉っぱはこんな感じ。

3つのステンレス寸胴鍋を使って、緑染めのやり方で煮出しました。草木染めにはステンレスがおすすめです。

緑色の染液がとれました。葉っぱをこしているところ。

煮出している間に布の準備。木綿は濃く染まるように下処理してから染めます。
下処理の後、綿糸(持ち込み)を水洗いしているところ。

染液を調整してから染め始めたところ。想定より暗い色になりそうな感じがしました。

エコバック(持ち込み)もカーキっぽい色に見えます。

シルクシフォンストール(こちらで用意したもの)は染め始めも薄緑色になってました。

媒染しているところ。緑染めには銅媒染を使います。布それぞれで染まり具合が違うのがおもしろいです。


もう一度染液へ戻すと、緑になりました!これは綿糸。

透け感シルクストール(こちらで用意したもの)も、いつの間にか緑色に。不思議です。

シルクシフォンストールをグラデーションさせているところ。濃淡がきれいに入りました。

なかなか濃い色に染まりそうです。

染め上がり。緑色、うぐいす色に染まりました。濡れた状態なので、乾くともう少し薄い色になります。

染液作りに失敗した染液もありました。沈殿。濃すぎたのかも。反省。

ひさびさに満席だったので、バタバタした部分もありましたがうまく染まってよかったです。
緑染めに使える雑草や植物の説明もしました。ぜひ自分で採取して、お家でもチャレンジしてみてください。
次回のワークショップ
要望があったので、緑染めを6/15にもう一度やります。葉っぱの種類はどうするか検討中。満席のためキャンセル待ち受付中です→ 2025年5-6月草木染め体験ワークショップ参加者募集(岡山)【キャンセル待ち受付中】
6月は、木綿の下地染め(五倍子下地)ワークショップをする予定です。色は染まりません。6月後半にしますが、日程は5月末に決めるので、その頃に参加者募集をします。
木綿をそのまま草木染めすると染まる色が薄いことが多く、下地染めすると濃く染まります。普段は濃染剤を使っていますが、タンニンを含む植物染料である五倍子を使うことでも下地染めができます。下地染めした布は、お家で草木染めしたり、今後のワークショップに持ち込んで染めてもらえたらと思います。
乾燥後の色あい
乾燥後のお写真を送っていただきました。
コットン布。濃い色に写っていて、色見本では若菜色とのことです。

コットン生成エコバッグ。

透け感シルクストール。

シルクシフォンストール。きれいな色とのことです。

絹布。夕方の自然光の室内写真とのことです。

綿糸と晒し。室内と屋外の写真。緑より少し若草色寄りとのことです。


帆布の帽子。

草木染めの色、特に緑色は見たような色に写真に撮るのが難しいです。
ご協力ありがとうございます。
※ワークショップ全体についてはこちら→ 草木染めワークショップについて
※草木染めについて知りたい人はこちら→ 草木染めの目次
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