愛知・豊田市美術館のクリムト展を見る
愛知県の豊田市美術館で、クリムト展を見てきました。「あいちトリエンナーレ」のついでに見るつもりが、クリムト展がメインになりました。
週末に行ったので、チケットを買う列もあったし人気があって混んではいたものの、東京都内の美術館の帰りたくなる混雑ぶりを考えると、すんなり入れて、ゆっくり見れました。愛知、すばらしいです。
まあまあ好きだったクリムトが、けっこう好き、に変わりました。
鑑賞した日:2019年9月下旬
目次
染物のような図柄
人物もよいけれど、その背景の模様が好きです。唐草模様みたいなクルクルとか、幾何学的な模様が並んでいるところとか、椿の花の形みたいな印とか。
金色や黄色の色あいも素敵。いいです。
クリムトじゃない作家の作品も展示されていました。私が気になったのは、アルフレート・ロラーの「第14回ウィーン分離派展ポスター」という作品。日本のアートに影響を受けた作品がいくつかあって、それもその1つでした。
エジプトみたいな絵柄なのに、型染めのような模様が満載なんです。そういう模様が好きです。
日本の染物の型紙がヨーロッパで流行って、そのジャポニズムの影響らしいです。型紙の図案を作る職人さんがすごいのだと思います。
かといって、日本の金箔が貼ってある蒔絵を好きかというと、そうでもないので、文化が混じることで素敵になるのかも。
クリムト作品が沢山ある
絵画展に行った時、「え、これだけ?」って思ったことがあります。著名な画家の企画展だと、作品が少ないことがあります。たとえ1点でも有名な作品なら貴重なんだと思いますが、作品が少ないとさびしいです。
そういう過去の経験をふまえると、クリムトの作品は、沢山ありました。とても大きな作品もありました。過去最大級っていうだけのことはあると思います。
売店のグッズもたくさんあって、ノートを買いました。
クリムトの著作権と画像掲載
グスタフ・クリムト没後100年。著作権は切れていて、既に保護期間の満了により公有化されているパブリックドメインになっています。
パブリックドメインという言葉を初めて知りました。
著作権を考慮した場合に画像をブログに載せてよいのか、迷うことが多いです。
言葉だけの説明だとわかりにくいので、パブリックドメインとなっている絵画を載せてみたいのですが、どこからダウンロードして、どのような注釈をつけて載せればいいのか、いまいちわかりません。
もう少し勉強してから載せてみたいです。
あいちトリエンナーレ
意味を考えなくてはいけない表現とか、むずかしいアートは苦手です。そのまま見ただけで、いいなって思える作品が好きです。解説を読むのも苦手です。
だからか、トリエンナーレについては、あまりピンとこなかったです。
私はテレビのワイドショーが好きではありません。コメンテーターが一方的に攻撃的な言葉を言ったり、嘘っぽい話をしたりするのを、だまって聞かなくてはならないのが苦痛だからです。扇動的な雰囲気が苦手です。
主義主張するアート作品についても同じで、共感できないのだと思います。
天井から大きな手がでていて、それはかわいいと思いました。そこの背景になにがあるのか、考えるのは苦手です。
展示の全部は見ていなくて、ほんの一部を見ただけの感想です。見逃している素敵な作品もあるのかもしれません。
瀬戸内海にある豊島美術館に行ったとき、意味が分からなくて、入場料を返してほしいと思ったくらいなので、芸術というものがわからない人間なのだと思います。
豊田市美術館までのアクセス
普通は車で行くのかもしれません。大きい駐車場でしたが、結構混んでいました。
豊田市美術館は豊田市駅から離れています。めんどくさいので名古屋からバスで行きました。
名古屋バスセンターや栄(オアシス21のバスターミナル)から豊田市駅行きの近距離高速バスに乗って、1時間ちょっと。料金は800円でした。
運転手さんが美術館に行く人はここで降りてと案内したバス停は「市民文化会館前」でした。美術館のアクセス案内に出ていたバス停は「美術館北」です。「市民文化会館前」から歩きましたが、遠回りしたのか遠かったです。土地勘があって道がわかれば近かったのか?今でも疑問です。
食べたもの:味噌煮込みうどん
ランチは、友達に車に乗せてもらい、豊田駅方面に移動。
「亀」という手打ちウドン屋さんで、味噌煮込みうどんを食べました。おいしかったです。
山本屋という有名店で食べた味噌煮込みうどんは麺が硬かったのですが、亀のうどんはもっと普通の手打ち麺でおしかったです。
なお、豊田市には、フリーパーキング3時間(~5時間)無料サービスというシステムがあります。フリーパーキングの駐車場に車をとめて、加盟店舗や施設を利用して駐車券をもらうと無料になります。亀も加盟店でした。元城駐車場に停めました。
豊田市美術館のクリムト展は、2019年10月中旬まで。お近くの方はぜひ行ってみてください。