外来種の黄色い花で草木染め(取扱注意)
5月に道端にいっぱい咲いていた黄色い花で、草木染めをしました。
濃染しなくても木綿のサラシが染まりました。普通に染めると、お花の黄色よりも、ほんのりオレンジの入ったやさしい色。赤みも出せるし、おもしろい植物です。
なのですが、たぶん特定外来生物のオオキンケイギクというキク科の外来種。特定外来生物に指定されていると、取り扱いによって法律に触れるので要注意!です。
染めた色と、染めた時の様子についてメモしました。染め方は書いてません。
目次
黄色い花
この黄色の花です。西日本に多いんですかね?東京では見なかった気がします。
たぶんオオキンケイギクという、特定外来生物。ホソバハルシャギクという似た植物もあるそうで、購入した苗なら、特定外来生物ではないと思われます。
どちらも外来種です。
キバナコスモスにも雰囲気が似た花ですが、コスモスは季節が秋なので時期が違います。
取り扱い要注意
オオキンケイギクの場合は、国の特定外来生物に指定されているので、扱いには注意が必要です。
特定外来生物オオキンケイギク
外来生物法により、栽培したり、生きたまま運んだり、野外に撒く・植えることなどが禁止されています。刈り取った茎や花は運んだりしても大丈夫ですが、種子や根は再生・繁殖能力を持っているため、規制の対象になります。また花は、花瓶に生けておくだけでも種子が実ることがありますので、注意が必要です。
引用元 環境省 パンフレット・リーフレット | 日本の外来種対策 | 外来生物法
生きたまま運搬したら、3年以下の懲役か300万円以下の罰金と知って、だんだん怖くなってきました。花だけなら大丈夫でも種が少しでも実っていたらダメとか、怖いです。
詳しくは環境省のサイトなどをご確認ください。
外来種で染まった色
黄色~オレンジ~ピンクに染められそうな感じでした。(全部みょうばんアルミ媒染)赤みが出せて、そのあんばいで染まる色が変えられそう。
当初、ガク付きの花で普通に染めて、濃染してないサラシがオレンジみのある黄色に染まりました。かわいい色です。
花びらだけ使って、赤みを出してみました。シルクと濃染剤をしたサラシはくすんだピンク色。五倍子下地はオレンジ色。濃染しなかったサラシは染まらず。くすんだピンクは好きな色です。
濃染しないサラシも染めたかったので、ピンクはあきらめてオレンジに染めました。黄みが入れば染まりつく感じ。読売ジャイアンツのような色になりました。濃染せずにこの色はすごいかも。
外来種での染色風景
普通に染めたもの
ガクごとお花だけを使いました。
こした後の花。
染めているところ。
みょうばん媒染すると、黄色が流れ出てくる感じ。
赤みを出したもの
花びらだけ使いました。
赤み出して、こして残った花びら。すごい赤茶色。
温めた染液をバケツに移動。
濃染してないサラシにもピンク入りそうな感じもしたのですが、水洗いすると落ちてしまう感じ。やり方の問題かもしれません。
水洗い後のサラシ。ほんのりピンク。
1回染液で染めたところ。無媒染状態。
ミョウバン後。
外来種の草木染めで思ったこと
- キク科といえば、マリーゴールド、タンポポ、紅花。
- 深追いするのはやめようと思ったのに、つい興味をひかれてしまった。
- 駆除すべき外来種といえば、ナガミヒナゲシ(5月頃道端に咲く、オレンジピンク色のポピーみたいな花)が真っ先に思い浮かぶ。毎年、染めようと思っているうちに時期が過ぎてしまう。
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