2025年7月20日(日)ラックカイガラムシ染めワークショップ開催報告(岡山)

7月の草木染めワークショップ(ラックカイガラムシ染め)を開催しました。場所は、岡山駅からほど近い貸し施設です。
今回の参加者は、リピーター2名、初参加5名。ポジャギや手まり、つまみ細工、お裁縫など、布や糸を使った手芸好きな方が多かったです。生地素材に詳しい方もいました。
模様を入れたり、濃淡をつけたりして、様々な赤紫色に染まりました。
参加者も多くてワイワイガヤガヤにぎやかな会になりました。
目次
ラックカイガラムシ染め
ビルマネムなどの木につくカイガラ虫が、樹から吸い上げた養分で分泌物を作って、そこから取れる天然色素です。
素敵な赤紫色が染まります。薄く染めるとピンクに、濃いとえんじ色。
今回は抽出された液体染料(ラックダイ液)を使いました。煮出す必要がないので夏場にいいと思って選びました。

煮出す時間がとれないけれど草木染めをしたい人におすすめです。
先月6月はタンニン下地の会をしましたが、ラック染めにはタンニン下地もおすすめです。
ワークショップの雰囲気
今回は人数が多くて、草木染めが初めての人もいたので、段取りや説明に注力しました。写真を撮る余裕があまりなかったです。
注意点の説明や自己紹介をしたら、まずは布や糸を染まりやすくする作業(濃染処理)をしました。これは手紡ぎの綿糸とレース生地。液が黄色くなりました。

木綿生地を折りたたんで、模様入れの準備。

ミョウバンで媒染液作り。

みんなで媒染しているところ。

これも媒染。ベージュの絹ストールは前にローゼル染めをしたもの。媒染でも色が少し変わりましたが、どんな色に染まるかな?

染液で染めているところ。液の色と染まる色は少し違います。


液体染料だと濃度を変えやすいです。バケツによって濃さを変えて染めているところ。

濃淡グラデーションを入れているところ。

水洗い。左側の板締め絞りにはステンレス製の万力を使っています。どんな模様になるかな?

お箸で入れた模様を開いたところ。

この綿糸は鉄媒染もして、少し暗い色に調整。

染め上がり。綿糸、麻ストール、麻布、ハンカチ、晒し、綿レース、シルク生地、シルクストール、木綿生地、刺繍模様タオル、手紡ぎ糸、コットンシルクスカーフなど。いろいろ染まりました!

麻ストール、ハンカチ、コットンシルクスカーフがこちらで準備したもので、他は持ち込みでした。
濡れた状態での写真なので、乾くともう少し色が落ち着きます。参加した方は参考のため、よかったら時間がある時に乾燥後のお写真をお送りください。このページに追記します。
今回は手芸好きな方が多かったからか、情報交換をしたり、にぎやかな会になりました。冷房の効いた室内で、草木染めを楽しんでもらえたかと思います。
次回のワークショップ
8月もワークショップを開催するつもりですが、藍の生葉染めにするか、別の染料にするか、悩み中です。
日程が決まるのが8月末になるので、その頃までに内容も決めて、参加者募集できたらと思います。
大人がひとりでも気軽に参加できる草木染めワークショップにできればと思います。初めての方も大歓迎です。
※ワークショップ全体についてはこちら→ 草木染めワークショップについて
※草木染めについて知りたい人はこちら→ 草木染めの目次
※不明点やアドバイスがありましたら、お問い合わせフォームもしくはインスタグラムから、お気軽にお知らせください。