岡山の夏。3ヶ月経って思ったこと

岡山に移住してから、はや3ヶ月。家にいるか、市民農園に行くか、ワークショップの準備をする、という生活です。

中古車(軽自動車)を買って2ヶ月。車の運転にも少し慣れました。3ヶ月経っての岡山の印象を書きます。

桃は高級品

岡山はフルーツ王国だと聞いて楽しみにしていたのですが、桃が高価すぎて食べられないことが判明。

東京での感覚だと、例えばリンゴやグレープフルーツがスーパー店頭に100円前後で1個売りしていて、桃という果物も同様に買えるものと思っていました。というか、東京の近所の八百屋ではそう売ってました。

安くなった見切り品やおつとめ品も、多少熟しすぎたり傷がついてても、味はさほど変わらず、まあおいしく食べれるのが普通だと思っていました。

その感覚で岡山の白桃のおつとめ品を近所のスーパーで買ったら、3回の内2回はしぶくて食べられず。1回は普通においしかったです。当たり外れがあるというか、もともとが高価だから低価格のものを買うと価格なりの出来なのだと思いました。そのおつとめ品の価格でさえ、比べると結構高いです。

岡山の人にきいたところ、「桃はもらうもの」という認識だと教わりました。親戚からもらったりするらしい。

岡山の桃の産地の人が、「産地だから桃を1人1個食べるのが当たり前だった」と表現をしているのを読んで、桃を1人1個食べるのは普通では?と思いました。その表現自体が、岡山では桃が高価なことを物語っていると思いました。

清水白桃というブランドが有名な白桃の銘柄らしく、直売所で5個入り6000円の清水白桃を買って、お世話になった人にお中元に贈りました。もっともっと高価な商品もあります。高級品です。

白桃

ブドウはマスカットが有名。巨峰がないので残念だと思ったら、「オーロラブラック」という岡山の品種が似た雰囲気で、おいしかったです。小さい房を直売所で700円で買ったのですが、大玉のブドウはもともと高価なイメージだったから(店頭で100円前後では買えない果物だから)、さほど違和感なく買えました。

種ありぶどうが食べたいなあ。

とりあえず夏はスイカを食べて過ごします。

暑い

梅雨明けしたら、暑かったです。日差しが暑く、日陰は涼しいです。東京のアスファルトで加熱された熱風みたいな風ではない感じ。

岡山駅の近くにある商店街には屋根がついていて、あれは雨を防ぐための屋根ではなくて、日差しよけの屋根なのだと思いました。屋根がある場所は、日差しから逃れられてほっとします。公園などで、屋外で屋根ありの休憩場所があったら心地よいと思う感じ。

基本的には自転車で移動したいのですが、真夏は日射病になりそう。腕をかなり日焼けしました。夕方の西日もすごい暑いです。

東京も暑いのですが、蒸し暑いのであって、ここまで紫外線は強くありません。沖縄の日差しになんとなく似ていると思いました。

岡山の北側に車で行った時、移動中に徐々に涼しくなっていく感じがしました。南側は暑いけれど、山の方に行くと少しは涼しいのかも。でも涼しい地域は、きっと冬に雪が降るのだろうと思います。

この暑さは、岡山に引っ越す前はあまり想定してなかったかも。近所のスーパーまで車で行くのが当たり前になる気持ちがわかりました。

公共施設の部屋代でも、夏のエアコン代は別途徴収するところがあります。

夜は岡山のほうが涼しく、そこまで暑苦しくないです。東京での熱帯夜は、エアコンを付けないと暑すぎて目が覚めるほどだったのですが、そういうことはあまりないです。住んでる場所にもよるかもしれませんが。

大雨のこと

梅雨の終わり、岡山県の北部で大雨警報が出ました。

岡山市の南側は、ほとんど降らなかった印象です。普段降らないから、数時間どしゃ降りになるだけですごく雨が降ったような感覚になりますが、改めて考えると普通に雨が降っただけでした。

ほど近い南側、香川県に線状降水帯ができていたので、少しずれたら岡山市にもかかるかもとは思いました。その間に玉野市の小さい山があるから来ないのかな?それとも来るのかな?わからないけど、とりあえず来ませんでした。

梅雨明け後、7月19日から雨が降らず、やっと台風の影響で雨が降ったのが8月8日。20日ほど雨が降らず、畑で植物を育てていると念願の雨。

と思ったら、お盆の時期に九州を中心に全国的に大雨に。大雨警報も出ました。体感としては、普通に雨が降った日が数日あって、台風が来ているから風が強いなと感じた程度。

雨がやんだ後に見た川は、通常よりもずっと水位が上がっていて、濁流。河川敷の木が水に埋もれて、西表島のマングローブのよう。梅雨の終わりも似た光景でした。(上流でダムの放流があるとそうなるのかも?)

岡山県の川は急流で、大雨には弱いらしいです。岡山市の市街地や倉敷市は海抜が低い地域。3年前に豪雨による水害が起きています。数十年に1回レベルと考えていいのか、気象の変化で毎年注意すべきものになったのか。

東京では、真夏の夕方にはよくゲリラ豪雨が降っていたのですが、そういう夕立には遭遇してないです。今年だけなのか?例年そうなのか?

直前ウインカー

右に寄ってる車があったら、ウインカーがついてなくても、右折するんだと思わないといけません。少しでも車間が開いたら、すばやく右折して、直進車はそれを予測してブレーキ減速する感じ。

私は車の運転が下手で、素早く入れないので、対抗車線の直進車が過ぎ去ってから曲がろうとすると、相手がやけにゆっくり走っているのがわかります。

左折や右折で、後ろや前にいる車がウインカーをつけたら、自分もつける慣習?右折レーンに入るときに右ウインカーをつけて、右折するまでそのままにする人は、ほぼいなくて、一度消して、曲がる前に再度つける感じ。ライト電気代の節約?

ウインカーをつけないということは、周りの車がいつでも曲がる「かもしれない運転」をしなくちゃいけないから、その注力エネルギーが無駄だと思いました。車線変更も同様です。でも事故が起きないためには、周囲の運転に合わせることが重要と感じる今日この頃です。

岡山の道路の地面の表示には、「出合頭!」というものがあります。飛び出し注意みたいな感じ。左折レーンに「合図★」とも書いてあるのも見ました。合図って何するの?と思いますけど、きっとウインカーのことですよね。違いますかね?

岡山の車の運転

黄色点滅信号が多いです。横断歩道の信号が押しボタン式のところにあります。意味は、注意して進め。対応としては、青色信号となんら変わらない感じ。

クラクションを鳴らされることがほとんどありません。ものすごく変な運転をしない限り、お互い様みたいな感じ、自由な感じがします。

片側3車線あっても、反対側にあるお店まで横断で入れるのがすごい。

一方で、路上駐車をする人がほとんどいないので、ちょっと横付けして路肩に止める、ということがしにくいです。東京で運転すると、キープレフトすると路駐の車がジャマで運転しにくく、つい追い越し車線を走りたくなるのですが、そういうことはなくて、キープレフトで走っていい感じです。

岡山駅の近辺は駐車場所を探すのに一苦労だから、車で行くのがめんどくさい感じ。駐車場代もかかるし。東京に比べたらもちろん安いのですが、住宅街のスーパーやコンビニの駐車場が広くて無料なことを考えると、駐車場代を払うこと自体に抵抗を感じます。

他のエリアには一方通行がほとんどなくて、岡山駅の周りだけ存在するので、近寄りがたいという話も聞きました。東側だと路面電車まで走っていて緊張します。だから駅の近くには自転車で行きたいのですが、夏は暑いです。

マンションは南向き

基本、マンションというものが少ないですが、マンションの建物の形を見ると、どちらが南側なのかがわかります。

東京の場合、例えば大通り沿いだったら、その道に沿った形状でだいたい建物が建っています。川沿いだったら、川を一望できる方角にベランダがあってリビンクからの眺望がいいはず。

それが、岡山で、眺望がいいと思う方向に、玄関と外廊下、外階段が見えたんです。なんでだろう?と思ったら、ベランダリビングがある側は、南。必ずと言っていいほど、南を向いています。

不動産屋さんも南を向いていることが重要だと言っていました。

温暖で日差しが強いので、南を向いている必要性を感じません。西日は暑いから西向きは避けて、北とか東向きがいいと個人的には思いました。風通しがよいところに住みたいです。

植物の宝庫

東京では全然みかけなかった植物が、そこらにあります。

倉敷でクサギがあるよと教えてもらってから、別に数カ所でクサギを見ました。クサギが普通にあるんだ、と思いました。

クサギは、実で水色になる染料です。藍以外で青が染まる植物はとても少なく、心が躍る染料です。

ウメノキゴケというコケも、紫色が染まる染料なのですが、あります。空気がきれいなところにあって、東京都内では見かけなかったんです。岡山は全国的に有名なコケの会があるくらい、コケの聖地らしいです(たぶん)

葛の葉にしても、田舎の人からしたら迷惑な雑草にしても、都内では全然手に入らなかったので、染料がたくさんあると感じます。雑草はたくさんありすぎて、今じゃなくてもいいや、のんびり染めようと思いました。

住んでるのは住宅街ですが、やっぱり自然が近くなったんだと感じます。

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