岡山市の市民農園

農園風景

岡山市による市民農園は1つだけ。牧山クラインガルテンという大規模農園です。見学に行ったら、なんだかここちよい雰囲気だったので、一区画を借りることにしました。

最寄り駅から2キロ以上あるので、車がないと行きにくい場所です。もう少し家が近かったら自転車で行きたいのですが、無理そう。車を持っていないので、基本的にはバス+電車+徒歩で行くことにしました。(その後車を買って車で通うようになりました)

山の緑を眺めて気分リフレッシュ、ヤギもいて行楽気分になれる場所。水場もあるし道具も借りれるし、わからないことは教えてもらえるし、大きいミミズもいるし、素敵な場所です。もっと近ければいいのに。

電車で市民農園へ行く

津山線

岡山市の北側に行く電車は、津山線。車両は2両、単線です。

市民農園の最寄り駅、牧山駅はこんな感じ。岡山駅から20分くらい。

津山線牧山駅

土日には朝市があるので、それもあわせて見学に行こうと思いました。が、駅までのバスの時間を間違えてしまい、電車の本数が少ないので、次のバスではもう間にあわず。

牧山駅には快速がとまらないので、8時台の各駅停車を乗り損ねると、9時台は快速しかなく、次は10時台。次の電車にあわせて計画を練り直したものの、今度は乗ったバスが遅れて、電車に乗り遅れそうになり焦りました。

最寄の牧山駅から市民農園までが2kmほど。車通りは少なくて、でもきちんと舗装された道。道端に山菜がちらほら。25分で歩く予定が、のんびりしてたら45分もかかってしまいました。わたしが普通に歩くと30分弱です。頑張って歩くと20分。

ICカードを改札でピッとして津山線に乗ったのですが、降りる時は無人駅なので使えないという事態発生。どうやらICカードが使えるのは岡山駅と次の法界院駅だけ。(ちなみに、ICカードとしてはスイカも使えます。バスでもスイカが使えます)

電車から降りる際、運転手さんが精算用の紙を書いてくれて、帰りに岡山駅で精算しました。精算したのは岡山駅で、ICカードが使えない区間は精算でもICカードが使えないそうで、現金で精算しました。

やっぱり車がいるのかな。いるんだろうな。と少し思いました。

次に乗った時は、岡山駅で往復切符を買いました。ひさびさに切符をかいました。

往復切符

券売機にモバイルスイカをかざして購入。岡山駅では自動改札を通って、牧山駅では電車を降りる時に運転手さんに切符を渡すか、運賃箱に入れました。帰りは電車に乗る時にバスみたいに整理券を取ったものの、岡山駅では自動改札を通ったので、整理券を使う場面がなかったです。

運転手さんのところに運賃表と運賃箱があって、後払いのバスみたいな感じ、と思えばいいということがわかりました。「運転手さんのいる一両目の前のドアが降りるドア、一両目の後ろのドアが乗るドア、二両目はドアが開かない」という決まりのようです。

電車によっては、「すべてのホーム側のドアが開き、乗り降り可能」というパターンもありました。すべてのドアが開く場合は、切符は駅にある回収箱に入れました。

中心地からすぐ里山

電車に乗ると、すぐに車窓が里山の雰囲気になりました。例えば新宿から奥多摩に向かう時や、池袋から秩父に向かう時は、だんだんと郊外になり、だんだんと山の雰囲気になりますが、その中間をすっ飛ばしたような感じです。

津山線の車窓風景

岡山駅の中心地からさほど離れていないのに、山に囲まれた自然の中。これが岡山市のいいところなんだと思います。

あ、でも岡山駅は新幹線駅だけれど、新宿や池袋と並べるのは無理がありました。立川から奥多摩みたいな感じですかね。奥多摩に行こうと思ったら電車が混んでますが、そういうことがないのがいいです。

市民農園までの道

何度か行って、いつもウグイスの声がします。ホーホケキョだけでなく、「谷渡り」と言われる声もします。

何もないといえば何もない道ですが、道端に植物がいっぱい。クズの葉もありました。葛の葉は緑染めに使えます。草木染め視点で見ると、お宝がいっぱいです。

車で市民農園へ行く

車の場合、岡山駅の中心地から15キロ、30分程度の場所です。

苗を運搬するのに徒歩2キロは厳しいので、レンタカーを借りました。(残念なことにレンタカー屋も家から遠いです)

2年ぶりの運転に緊張しつつも、山並みと川、開けた視界でドライブが爽快でした。道も怖い山道ではなくて、舗装された走りやすい道。運転が下手な私でも無理なくたどり着けてよかったです。

ゴールデンウィークだったので、日常の混み具合はわかりませんが、とりあえず私が行った日は道はすいてました。その後、いつもすいていることが判明。

途中にトンネルがあって、その先のカーブ道沿いの旭川になぜか白鳥がいます。コハクチョウ?

市民農園の畑

いろんな大きさの区画があります。

道路から入ってすぐ目に入るのが、ラウベと呼ばれる小屋付きのもの。耕作面積も広くて本格的っぽい雰囲気。

小屋付き農園

そこまで本格的にするつもりはないので、小さめの区画を見せてもらいました。

小さい区画は25m2くらいから、それぞれの区画によって大きさがバラバラで選んだ場所の大きさによって価格も変わります。

空いていた区画から、座れる場所と水道ホースが近い畑を選びました。どの区画でもホースを伸ばせば水が届くそうですが、近いほうがいいかなと思って。

見学するまでは迷ってましたが、時々来たいと思える心地よい場所だったのと、農機具も使えるし、初心者向きで安心な感じがしたので、借りることにしました。

ヤギさん

ヤギの兄弟もいます。農園といえばヤギなのかも。

ヤギの兄弟ガルテン

トイレの入口にツバメもいました。岡山に来てからツバメをよく見ます。

ツバメの巣

広場に藤棚もありました。広場でバーベキューもできるそうです。

藤棚

初めての畑作業

藍の発芽から2ヶ月。器が小さいからか苗が育たないので、地面に植えたい気持ちでいっぱい。もう5月だし、とりあえず植えることにしました。

畑作業には長靴が必要ということを忘れてました。スニーカーのまま作業。

事前に掘り返してもらっていたのですが、もう一度やったほうがいいということで、耕運機。少しだけ自分でもやらせてもらいました。カーブがむずかしい。

耕運機

クワというものを触ったのも初めてです。ウネは作らないので、畑の境界だけ土を寄せました。

耕運機でできたミゾに苗を植えて、最後に水まき。かなり久々に水撒きをして、楽しい気分になりました。

水撒きホース

植えたあと。苗が小さすぎて、うまく根づくか不安です。

苗植え

途中、あずまやみたいなところのボックスに座って休憩しました。座れる場所に近い区画にしてよかったです。

農園風景

引っ越したらすぐしたかったこと、藍を地植えする、という一歩ができてよかったです。枯れませんように。

その後、藍は順調すぎるくらいに育ち、育てすぎました。

近場での家庭菜園場所探し断念

車がないので、近所で借りられる場所がないか探しましたが、見つからず。あきらめることにしました。

住宅街の近所をウロウロして、家庭菜園で作業中の人などにお話をきいてみた結果、やっぱり難しそう。昔はまわりが田んぼがいっぱいだったところが、最近は宅地化が進んでいて、使える土地自体も少ないそう。無くはない感じもしましたが、知り合いでもない自分は借りれなそう。時間をかければ見つかるかもしれないけれど、時期も時期なので、苗を植えたい気持ちでいっぱいで、あきらめました。

それによくよく考えると、駐車場でさえ月5000円くらいするので、それ以上の大きさの土地を正式に借りるのは経済的にも無理な気がしてきました。

ちょこちょこ小規模な市民農園があるのは、倉敷市らしいです。

追記:後日通りかかった、倉敷市の市民農園の1つ。住宅街の中にありました。空きがない場所も多い印象。

倉敷市の市民農園

その後

市民農園から離れた場所に引っ越すため、市民農園で借りていた区画は3月で更新せずに終了しました。

そして、引越し先の近くで畑が見つかりました。引越し先が田舎側になったこともあって、運良く見つかりました。人とのつながりが必要、という点が違うのだと実感しました。

農園を通じてご縁ができたので、終了した後も、藍の種の配布箱を置かせてもらったり、農園近くの民家で草木染めワークショップをしたりしています。

牧山クラインガルテンの収穫祭

毎年、11月の最終日曜日に収穫祭が牧山クラインガルテンであります。2022年と2023年に行くことができました。野菜が安くて行列で、白菜を入手しそこねました。食べ物出店もあって、にぎわっていて楽しいです。駐車場も多いので安心です。

写真は2022年の収穫祭の遠景。

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