2024年12月15日(日)コチニール染めワークショップ開催報告(岡山)

コチニール染め体験作品

12月の草木染めワークショップはコチニール染めの会をしました。場所は岡山駅からほど近い貸し施設です。

今回の参加者はリピーター4人と初参加2人。初めての方は染色体験を検索して見つけた方と、お友達の紹介の方でした。

刺し子糸や手織り糸、手編み糸など糸の持ち込みも多かったです。手芸に使う布もあって、それぞれどんな物に形を変えていくのかも気になりました。

ワークショップ風景

近くでマラソンというかロードレースの交通規制があることに数日前に気がついて、開始時間を30分早めて開催しました。みなさん問題なく無事に到着できてよかったです。

だいぶ寒くなってきましたが、ガスストーブを使うまでではなくて、エアコン暖房をしました。

今回の染料は動物染料、コチニールカイガラムシ。よく使われている染料の1つです。見た目は石粒みたいな感じ。

コチニールカイガラムシ

中南米のサボテンにつくもので、害虫として見かける近場のカイガラムシでは染まらないかと思います。

鍋で煮出していて、沸騰したところ。今回は濃く煮出した液をお湯に薄めて染めるやり方にしました。

コチニール染料づくり

一度煮出した後のコチニール。ちょっと虫っぽい?もう一度煮出しました。持ち帰った煮残り染料は、乾燥でも冷凍でも保存可能です。

煮出した後のコチニール

染まりやすいように布の前準備しているところ。

布の下準備

糸を下準備しているところ。ちらっと見えている青色は、もともと青い糸だったものです。

糸の下準備

白いツブツブの焼きみょうばん。溶かして媒染液にします。草木染めでは色止めと発色させるために媒染をします。

染液で染めているところ。煮出した液1回目と2回目で分けて使ったり、薄め方など染め方を変えて各自好きな色に染めてもらいました。

途中の水洗い。まだ色が入ってない糸。最終的には濃い色に染まりましたが、ちょっと手順を変えればよかったかもと思った瞬間。びっくりさせてしまいすみません。

作った媒染液でアルミ媒染しているところ。青紫っぽいのはもともと水色だった糸です。

媒染後の媒染液。媒染液に色が流れやすいです。

媒染後に染めているところ。手紡ぎの絹糸です。

これは帯揚げかな?

アルミ媒染で染めた後の刺し子糸。今回考えていた色に一番近いかも。

その後、一部は鉄媒染も重ねて染めて色変化も楽しみました。(写真を取り忘れました)

染め上がり。いろいろなピンク紫系の色が染まりました。濡れた状態なので乾くともう少し薄い色になります。

コチニール染め体験作品

12月は忙しい時期なので人が集まらないかもと思っていたのですが、ひさびさに満席でした。最後バタバタと説明不足の点もあったかもしれないので、資料もお読みいただけたらと思います。

2024年最後のワークショップでした。春にお休みしてしまったので回数は少なかったのですが、今年もワークショップが続けられてよかったです。ご参加ありがとうございます!

次回のワークショップ

1月は後半にワークショップをしたいと考えていますが、募集は年が明けてからにしようと思います。

編み物をする方から、ウール染めのご要望いただきました。人数が3人以上になれば個別開催可能です。ウールに限らず個別でのワークショップも可能ですので、お問い合わせフォームもしくはインスタグラムから、お気軽にお問い合わせください。

乾燥後の色あい

染まり具合の参考のため、乾燥後の写真を参加者にいただきました。

コットンの布。綺麗なコスモスのような色で、写真だと少し青みがかっているとのことです。

コチニール染めコットンの布

手紡ぎの絹糸。濡れている状態と乾いた時で色が違うとのことです。

左が綿のストール、右が元々薄いピンク色だったシルク帯締め。希望のクリアなピンクになったとのことです。

コチニール染めストールと帯締め

ご協力ありがとうございます。

※ワークショップ全体についてはこちら→ 草木染めワークショップについて

※草木染めについて知りたい人はこちら→ 草木染めの目次

※不明点やアドバイスがありましたら、お問い合わせフォームもしくはインスタグラムから、お気軽にお知らせください。